こんにちは。ナダの山口です。またまた、久しぶりの投稿になってしまいました。今日は現在公開中の「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラグ★アディオス」の紹介をしますね。
みなさん、前作「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラグはご覧になられていますかね。
この作品は「ブエナビスタソシアルクラグ」を見てからご覧になった方が
いいかと思いますので、まだの方は、DVDなりで借りてから劇場へ行きましょう。

それでは、どうぞ~。

チラシのビジュアル

ストーリー:


2016年ハバナの朝焼けの海辺が映し出され、ラジオからは、フィディル・カストロの死を伝えている場面から始まる・・・。何かの終わりを告げる始まり。それは、18年前、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた奇跡の音楽ドキュメンタリーの続編の始まり。ミニシアターの枠を超えた大ヒット!社会現象まで巻き起こした伝説の傑作『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』のその後を追ったドキュメンタリーだ。
しかし、今(2016年)、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーは、平均年齢73才となり、90歳を超えたコンパイ・セグンド初め、いつ死んでもおかしくない。そんな彼らが、最後となるかもしれない“さよなら”世界ツアーを決行。カメラは、キューバ音楽の歴史を紐解きながら、彼らの世界ツアーを追う。ミュージシャンの生い立ち、プロとしてのキャリアの浮き沈み、メンバー達の死にも肉薄していく。

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作品情報:

出演:オマーラ・ポルトゥオンド(ヴォーカル)/マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール(トランペット)/バルバリート・トーレス(ラウー)/エリアデス・オチョア(ギター、ヴォーカル)/イブライム・フェレール(ヴォーカル)

【製作総指揮者】ヴィム・ヴェンダース 他

http://gaga.ne.jp/buenavista-adios/


© 2017 Broad Green Pictures LLC

1900年代のハバナ写真:

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映画の感想:

平均年齢73歳のビッグバンドでも、世界中から「ブエナビスタソシアルクラブ」を見ようと人が集まってくる。その数や盛り上がり感は、嵐やパフュームのコンサートの比ではない。何しろ、エルトンジョンの10倍も客を集めるのだから。歌や楽器が上手いだけではない。もちろん、キューバ音楽のソンのリズムやコンパイ・セグンドの太い声、イブラヒム・フェレールの甘くかすれた声、オマーラの哀愁漂う響き渡るヴォーカル、マヌエル・ミラバルのクールなトランペット、ルーベン・ゴンザレルの超絶なピアノテクニックとリズムなどいなど、彼らの多様な音楽の魅力は溢れんばかりだ。それでも、ここまで世界中の人を魅了して止まないのは彼ら自身のハートだと思う。皆、それぞれ違った経験をして、年齢を重ね人生を謳歌している。そんな彼らのコンサートには、音以上の音楽が奏でられる。ヴォーカルのイブライムは、極貧の生活を送っている60歳代の時、ブエナビスタソシアルクラブのお声がかかった。すでに、人生に失望して、命が消えかかった時に、音楽で人生が180度変わった。彼が初めてのレコーディングに行く時の姿が撮影され、それが「ブエナビスタソシアルクラブ」のCDのジャケットになった。何とも言えない、決定的瞬間だと思う。
笑顔で皺だらけのミュージシャン達がやたらと伝えよとするのは、「愛」だとか「ロマンス」だとか「ほどほど」だとか、目に見えないものばかり。ものではないのだ。音楽家にとっては心の内を表現するのであって物質的な豊かさを求めているのではないのだろう。挙句の果ては、「無一文だった時が、一番誇らしかった」と自信満々に語る。キューバの国民性がそうなのかもしれない。キューバに行くとわかるのだが、町には音楽と踊りと笑顔があふれている。どうして、そんなに楽しそうにしているのか?何かお祭りでもあるのか?と近所を探し回っていると、あるのはやはり民衆の音楽と踊りと笑顔だけなのだ。イベントも何もない。キューバの見どころは青い海と上記の3点だ。キューバには豊富な資源はない。あるとすれば、サトウキビと葉巻くらいのものだが、
反対にキューバで悪いものを3つ挙げると何?と聞くと「それは、朝食と昼食と夕食だ」と答えるという。グルメや買い物が主ではないのだ。
コンパイ・セグンドは「遅かれ早かれ、誰にでも花が咲く。しかし、つぼみが出るのを見逃してはいけない」というのだ。
人生に迷っている人、老後を迎えようとする人、迎えた人にぜひ、見て欲しいと思った。
ラテンの乗り、だとか、南米は陽気だとか言うが、どうやら、この何もなくても、いかに人生を楽しむかにを心得たものが、ラテンというような気がしてきた。
そういえば、ホセムヒカという世界一貧しい大統領も言っていた「貧しい人とは、少ししか持っていない人ではなく、もっともっといくらあっても満足しない人のことだ」と。
貧しい国の、豊かな心。いや、世界一豊かな国の、豊かな音楽を堪能できた。見た人も、世界一豊かだ。

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