こんにちは。ナダの山口です。みなさん、中南米オススメ映画の前編はいかがでしたか?どれかひとつでも、ご覧になられましたでしょうか?ぜひ、作品の感想など教えて欲しいものです。

それでは、後半、中南米の傑作映画、残り5作品をご紹介いたしますね。ギャング映画など暴力をテーマにした作品も取り上げてみました。

※作品の評価を5つのカテゴリーで★をつけています。★の数や種類は筆者の独断と偏見ですので、ご了承下さい。

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中南米オススメ映画10選
<前編①~⑤>https://mexico-market.net/archives/75
<後編⑥~⑩>https://mexico-market.net/archives/539

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⑥『アモーレスペロス』

◆製作年・・・2000年
◆制作国・・・メキシコ
◆舞台・・・・メキシコ
◆監督・・・・アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
◆出演・・・・エミリオ・エチェバリア、ガエル・ガルシア・ベルナル、ゴヤ・トレド、アルバロ・ゲレロ、バネッサ・バウチェ、ホルヘ・サリナス、マルコ・ペレス

◆ストーリー◆
メキシコシティーで繰り広げられる3組の愛と暴力の物語。
・・・定職につかず、その日ぐらしをするオクタビオは、
不良の兄ラミロの妻スサナを愛してしまう。兄の暴力を受けるスサナと駆け落ちするために、飼い犬を闘犬に育て、荒稼ぎする。最後の賭けに出た時、相手の裏切りにより激しい争いが起こる。
・・・スペインの人気モデルバレリアと不倫をするダニエルは家庭を捨て、彼女と一緒になる為にマンションでバレリアと彼女の愛犬と一緒に暮らす。買い物に出かけるバレリアに車が突っ込んでくる。
・・・常に何匹もの犬と一緒に公園でボミ拾いをする老人エル・チーボ。実は、有名な殺し屋だが、別れて暮らす最愛の娘に会えず苦しんでいた。

ワクワク度 ★★★★
ハワハラ度 ★★★★★
ウルウル度 ★★
ポップコーン&コーラ度 ★★★
ナッツ&コーヒー(ウィスキー)度 ★★★★

ポップコーン&コーラ度は、気軽で楽しい映画という表現方法です。ポップコーンとコーラが合う映画というニュアンスです。
ナッツ&コーヒ(ウィスキー)度は、ガツンと来る、渋くて思い出に残る映画というニュアンスです。

◆感想☕◆
アモーレスとはスペイン語で「愛」、ペロスは、「犬たち」。タイトルは犬のような愛という意味。
犬をどう見るかによるが、まさに、掛け値なしの3つの愛がメキシコシティーで疾風し、犬を起点に激突し、爆発した物語だ。3人の歪んだ愛、いや世間的には行けない愛なのだが、これこそは本当の愛、犬のような一途な愛なのだ。

☆DVDで見れます。

⑦『闇の列車、光の旅』

◆製作年・・・2009年
◆製作国・・・アメリカ、メキシコ
◆舞台・・・メキシコ、ホンジュラス
◆監督・・・キャリー・ジョージ・フクナガ
◆出演・・・ エドガル・フローレス、パウリナ・ガイタン、クリスティアン・フェレール、ディアナ・ガルシア

◆ストーリー・・・ホンジュラスに住む少女サイラは父親と叔父の3人でアメリカへ不法移住するために、メキシコ経由で出発した。メキシコのチアパス州でギャング団に入るカスペルは、ギャングの為に悪さをするが彼女を作ってはいけないという掟を破ってしまう。ギャング団のリーダーリルマゴに知られ、さらにマルタを殺されてしまう。掟を破った罰として、列車強盗を命じられ、リーダーのリルマゴとスマイリーと一緒に列車に乗る。ギャングと同じ列車に乗り合わせ、リルマゴに襲われそうになったサイラだが、カスペルは、サイラを助ける為にリルマゴを殺してしまう。リーダーを殺られたギャング団は血眼になってカスペルを探し殺そうと追いかける。

☆DVD見れます/アマゾンプライム見れます

ワクワク度  ★
ハラハラ度  ★★★★
ウルウル度  ★★★★
ポップコーン&コーラ度  ★★★
ナッツ&コーヒー(ウィスキー)度  ★★

 

◆感想☕◆
これまたハラハラものです。ギャングの掟というか、悪の団結力とはこんなにも強く抗えば最後、死を意味するということなのかと。裏切り者をどこまでも、そして、大勢で追ってるギャング達はある意味、忠誠心というか目的遂行のためなら必死だ。一旦仲間に入ってしまえば、そこは家族のようなもので悪さをする限りは、同じ仲間として認められるのだから彼らなりの正義ということか。
そして、ギャングに恋をしてしまう、サイラに、危なっかしさを感じながらも、ラスト、悲しみを乗り越えて目的を達成する女の強さに心動かされる人も多いはず。

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⑧『父の秘密』


◆製作年・・・2012年
◆制作国・・・メキシコ
◆舞台・・・・メキシコ
◆監督・・・・マイケル・フランコ
◆出演・・・テッサ・イア、ヘルナン・メンドーサ

◆ストーリー◆最愛の妻(娘にとっては母)を失った父ロベルトと娘アレハンドラはリゾート地のヴァラルタからメキシコシティへ移り住む。何もかも忘れて新生活を始めようと、父はシェフの仕事を見つけ、娘は新しい学校で仲間たちと充実した生活を送る。しかし、歯車はすぐ崩れ、ロベルトはシェフの仕事を止め、アレハンドラは同級生のホセとのセックスがきっかけで、仲間たちから執拗ないじめに合う。しかし、アレハンドラは、父にいじめのことは一切話さず、髪を切られたこともレイプされたとも黙ったままでいる。一方のロベルトは、娘を愛してはいるが、何にも身に入らず、何をしていいのかわからないまま時が過ぎていく。ある日、学校の臨海学校に参加したアレハンドラは、仲間たちから暴力を受け、レイプされ最後には海で溺れてしまう。一命は取り留めたものの、逃げるように元住んでいたヴァラルタへ向かう。おぼれ死んだと思った父は、娘がいじめを受けていたと初めて知り、ホセを追い詰め、誰もいない海の沖へ連れ出すのだが。

ワクワク度 ★★★★
ハワハラ度
ウルウル度 ★★★★
ポップコーン&コーラ度
ナッツ&コーヒー(ウィスキー)度 ★★★★

ポップコーン&コーラ度は、気軽で楽しい映画という表現方法です。ポップコーンとコーラが合う映画というニュアンスです。
ナッツ&コーヒ(ウィスキー)度は、ガツンと来る、渋くて思い出に残る映画というニュアンスです。

◆感想☕◆
父と娘の生活を描くドラマが。母を失った親子はどのような人生を歩むのか!っと一見、親と子の苦難と愛のドラマのようである!いやいや、全く違う。単純な物語なようで、とても一言では語り切れない、人間の深さと恐ろしさが描かれています。悲しみに打ちひしがれている父親は、かわいい娘の前ではなんとか健喜な父親を演じようとしますが、妻の死はあまりにも重くのしかかってくる。一方、娘のアレハンドラも楽しく学校生活を送ろうとしますが、あることをきっかけにひびが入り、穴がどんどん広がっていく。その穴を面白がるように広げて、執拗にいじめを繰り返す、同級生たち。どんどんエスカレートして痛々しい。なんで父は気づかないの?と歯がゆいのだが、心を閉ざし、最愛の娘の変化にも気づけなくなっているんだろうな。劇中、終始音楽もなく、登場人物を遠目でとらえる設定は、見るものに偏見や作成者の意図が入らないように淡々と進む物語は、観客が自ら考え、想像し、人生を考えさせられる重い映画だ。

☆DVDで見れます。

⑨『エル・トポ』


◆製作年・・・1970年
◆制作国・・・メキシコ
◆舞台・・・・メキシコ
◆監督・・・・アレハンドロ・ホドロフスキー
◆出演・・・アレハンドロ・ホドロフスキー、ブロンティス・ホドロフスキー
◆ストーリー◆裸の息子を連れて荒野に現れるガンマン、エル・トポ。無法者に侵された修道院の人々を助け、自身を神であると宣言する。しかし、修道院の女にそののかされ、息子を捨て旅に出ることに。荒野では、名うての4人と戦い、勝利を収めるが、自分が行ったことは無意味であることを悟る。全てを捨てたエルトポは深い眠りにつき、やがてさらに不条理な世界へと引きずり込まれるのだが。。。

ワクワク度 ★★★★
ハワハラ度
ウルウル度 ★★★★
ポップコーン&コーラ度
ナッツ&コーヒー(ウィスキー)度 ★★★★

ポップコーン&コーラ度は、気軽で楽しい映画という表現方法です。ポップコーンとコーラが合う映画というニュアンスです。
ナッツ&コーヒ(ウィスキー)度は、ガツンと来る、渋くて思い出に残る映画というニュアンスです。

◆感想☕◆
映画好き、サブカル好きの間では、知らない人はいないというほどの伝説の映画。ジョン・レノンが、寺山修司が、アンディ・ウォホールが絶賛したというカルトムービー。しかし、この映画は本当にカルトなのだろうか?もし、一言で言うならこれは映像の叙事詩であり、南米の社会をデフォルメした人間界の不確実な営みを描いた作品と言えないだろうか?
っと、批評家っぽいことを言ってしまいましたが、シュールな映像美とガンマンの決闘など頭がぐにゃっとなって、「何がおこっているのだろう?」と好奇心をそそられる映画であることは間違いない。殺戮の場面やフリーク達が虐げられている危ない描写はあるが何故か暗い雰囲気になったり憂鬱になるようなことはない。その辺が、カルトたる所以か?いや、作品に終始一貫して漂っているのは、どんな人間も愛おしいという人間への慈悲心のような気がする。
☆DVDで見れます。

⑩『ウィスキー』

◆製作年・・・2004年
◆制作国・・・ウルグアイ、アルゼンチン、スペイン、ドイツ
◆舞台・・・・ウルグアイ
◆監督・・・・フアン・パブロ・レベージャ、パブロ・ストール
◆出演・・・アンドレス・パソス
ミレージャ・パスクアル
ホルヘ・ボラーニ

◆ストーリー◆ウルグアイの靴下工場を経営するハコボは、従業員のマチルダとほとんど会話をしたことがない。ある日、ハコボの弟エルマンが帰国することを聞き、マチルダに期間限定で夫婦として振舞うようにお願いする。疑似夫婦となった二人は、その後、奇妙で面白い行動をとることになる。

ワクワク度 ★★★★
ハワハラ度
ウルウル度 ★★★★
ポップコーン&コーラ度
ナッツ&コーヒー(ウィスキー)度 ★★★★

ポップコーン&コーラ度は、気軽で楽しい映画という表現方法です。ポップコーンとコーラが合う映画というニュアンスです。
ナッツ&コーヒ(ウィスキー)度は、ガツンと来る、渋くて思い出に残る映画というニュアンスです。

◆感想☕◆
いけすかない独身の中年オヤジ(ハコボ)とオバハン。ハコボは、経営者だけど決して優雅な生活はしていない。一方、ハコボの弟はブラジルで優雅な生活をしている。弟に虚勢を張って偽装の夫婦を演じていくが、一体どっちが幸せなのだろう?と考えさせられる。
ウィスキーといタイトルは、お酒の意味ではなく、ウルグアイで写真を撮るときの「チーズ」の意味。でも、
映画全体に漂うスモーキーな感じは、まさにお酒のウィスキーにもってこいの映画だと思いました。

☆DVDで見れます。

まとめ:

ちょっと怖いギャング映画なども紹介しまいたが、今回は、どうでしたでしょうか?メキシコや南米というと危険なイメージを持つと思いますが、この映画達を見て、さらに危険だ!とか、何を考えているのかわからない!っと思ってしまうかもしれませんね。
映画を鑑賞することで、その国の雰囲気や民族の多様性を知ることができます。
特に南米のような私たち日本人から遠く離れた国々の映画は、普段私たちが触れられない価値観などを垣間見ることができると思うのです。何を考えて、どんな生活を送っているのか?
そして、人間の幸せとはなんなのかという映画を今回は、実はピックアップしたつもりです。
答えはありませんが、多様性の国中南米の映画を見て、色々と思いめぐらすのもいいかもしれませんね。

最後まで、お読みいただき本当にありがとうございます。それでは。

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