こんにちは。ナダの山口です。当ブログでも紹介しましたが、メキシコには、多くの先住民が各地域ごとに住み様々な生活スタイルを営み続けています。

その中でも、私たちが大好きなチアパス州のサンファンチャムラという先住民が多く住む村があります。今日は、サンファンチャムラの神聖でかわいい教会や珍しい民族衣装、やさしい人々について紹介します。教会はサンファンバティスタ教会という名のチアパス州で一番人気で不思議な教会です。また、村には良質な羊毛をどっさりと織り込んだ衣装や鞄を現地価格で購入できるという魅力の詰まった村なのです。
 教会内では写真を撮ると罰せられるというとても厳しいイメージですが、村人やお店は快く撮影を許可してれるほど、やさしい人々で溢れる魅力的な村です。 アクセス方法や注意点も紹介しますのでぜひ、最後までお読みください!

見たこともない神聖な教会


サンファンチャムラという村は、メキシコ南部チアパス州の州都サン・クリストバル・デ・ラスカサス(通称サンクリ)周辺に点在するマヤ系先住民の村のひとつです。そのサンクリ中心街から車で3、40分にチャムラの村があります。チャムラの人びとはマヤ系先住民族のなかでもツォツィル族に属しています。そのチャムラの中心にサン・ファン・バティスタ教会があります。

サン・ファン・バティスタ教会は馬蹄の形をしたペパーミントグリーンの外壁に蝶や花のような模様があしらわれて、かわいらしくも神秘的でスピリチュアルなな雰囲気を醸し出しています。教会堂のなかへ入ると、コパル(松やに香)を焚く香りが漂うなか、刈ったばかりの緑色の松葉を敷きつめた床にロウソクを立て、イロル(呪術医)と患者やその家族が座り込んだり、跪いて何度も頭を下げて祈っている光景が見られます。(中には泣き崩れて嗚咽している人も)呪文のような祈りを唱え、鶏をいけにえとして捧げる。けたたましく響く鶏の断末魔の鳴き声、不思議な祈りのリズム、おおよそふつうの教会堂の敬虔で静かなようすとはかなり違い、外観の可愛らしさとのギャップにひるむかもしれません。

それでもサンファンバウティスタ教会堂はカトリックの教会堂で、チャムラの人びともほとんどがカトリック信者なのです。
16世紀頃、スペイン人に征服されたメキシコ人だが、カトリックを受け入れたものの、それまでの土着の信仰も捨てなかったのでしょう。チャムラの世界観にあわせて聖人をとらえ、神父の追放や教会との和解など、いろいろな経緯があって独特な教会堂の使われ方になったと言われています。

事件発覚!注意!中の撮影は禁止


教会に入る時、民族衣装を着た男性から「撮影は絶対しないでください」と注意されます。そして、誰もカメラを持つ人はいません。
・・・が、実は私、スマホのカメラでバシャバシャと撮ってしまったのです。あまりにも、珍しい光景で
シャッターオンが鳴っていることも気にせず・・・(というか、気にはしていたのですがまぁ、大丈夫かなと軽い気持ちで)
しかし、数分後、数人の教会のスタッフが私を取り囲んで「写真を撮ったな」と詰め寄ります。私はしらばっくれますが観念して「すいません」と謝りました。すると、なにやら白い毛むくじゃらのベストを纏った男性が来て、「ちょっと
来てくれ」と外に呼び出されました。(かつて、チアパス州のどこかの村で写真を撮ったせいで外国人が殺された)というニュースが頭をよぎり私も焦りました。
しかし、その男性が言ったことは、「神を尊敬しない人は出て行ってください」と丁寧な諭しでした。
私は、殺されなかったことにホッとすると同時に、日本人として敬虔さを忘れてしまったという恥ずかしさがこみ上げて、しばらく反省の念が頭を駆け回りました。確かに、部外者が興味本位で撮るものではないと今でも反省しています。

羊毛製品の宝庫


・・・気を取り直して、、、
先住民しかいない未開の地のイメージですが、サンファンチャムラは結構な観光地です。というか、羊毛を使った民族衣装の宝庫の村です。なんたって、標高も2000m以上の高知にあり、羊の飼育もとても盛んなんです。

少し薄汚れているお店やメルカド(市場)に入ると所狭しと白と黒だけの毛むくじゃらの衣装や羊毛ポンチョ、鮮やかな色の綿で織られた長い丈のおウィピルなどが店頭に並べられています。値段を聞くと羊毛の量の割に安いので何枚も買ってしまうかもしれません。ただし、結構重量があるので持ち帰りには手こずるかもしれません。

アクセス方法

サンファンチャムラの行き方は、2つあります。一番簡単なのは、ホテルや観光ツアー会社に行ってサンファンチャムラの直行ハイヤーを借りることです。30分くらいで行けますが、観光とつく通り500ペソ(3000円くらい)かかります。
直行ハイヤーはそこそこのホテルや街の観光案内所などに行けば教えてくれますし、至る所にあるのですぐわかると思います。


費用を節約したいという人は、コレクティーボという乗合タクシーを使えば、30ペソ(約180円)で行くことができるんです。

最後に

サンファンチャムラの教会で繰り広げられているのは、エキゾチックで太古の昔のような祈りの光景ではあるが、すべてがマヤの伝統のものだけではないようです。サトウキビ(またはサトウキビとトウモロコシ)からつくられる蒸留酒ポッシュも、民族衣装の羊毛のスカートや上着も、ヨーロッパから蒸留の技術や羊が持ち込まれなかったらなかったもの。チャムラはそうやって外部のものを受け入れ、チャムラとしてのアイデンティティをその時々に合わせてつくり直しながら共同体を維持してきた。 多くの先住民が暮らすメキシコという特質だろうか。自分たちの意思を保ちながら他のグループとも上手くやっていきながら少しづつ変化を加えていく、ハイブリッドな混血の文化をここでも感じることができました。
最後まで、読んでいただき本当にありがとうございます。